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【狂犬病】狂犬病の予防接種忘れていませんか?

狂犬病について

狂犬病は、狂犬病ウイルスによって引き起こされるヒトも動物も感染する人獣共通感染症です。感染後、発症するまでの期間は平均して30~90日間といわれており、ひとたび発症すると治療法はなく、ほぼ100%死亡してしまいます。しかし、感染して発症するまでの期間に暴露後発病予防治療と呼ばれるワクチンの連続接種を適切な時期とプロトコルで受ければ発症を阻止することができます。

狂犬病の発生状況について

日本では1950年に制定された狂犬病予防法による犬への予防接種などの効果により、1957年の国内発生事例以降、発生が確認されておらず世界的にも数少ない狂犬病フリーの国の一つです。しかし、全世界では依然として流行が認められており、毎年6万人以上が死亡していると推定されています。世界保健機関(WHO)は、狂犬病を制圧すべき病気の一つとして挙げています。ヒトへの感染の99%が狂犬病に感染した犬に咬傷されることが原因とされており、地域の犬への狂犬病予防接種率を70%以上にすることが重要と言われています。

予防接種について

日本では、狂犬病予防法により年1回の予防接種が義務づけられています。しかし、予防接種の接種率は減少傾向にあるのが現状です。接種率が低下すると、万が一日本国内で狂犬病が発生した際に、まん延を押さえ込めない恐れもあると指摘されています。狂犬病の予防接種は、飼っている犬を守るだけでなく、家族や社会を守るためにも必要です。